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二式大型七面鳥
二式大型七面鳥

2019年10月21日

独り言

独り言

 七面鳥がエアガン、特に狙撃銃系列に求めるのは、
・長射程
・高い集弾性
の2点になります。
 これを首根っこ弱々で悪名高きPSG-1で達成しようと思うから四苦八苦するわけですが、前から言ってますが、銃自体の弱点はさておいて物理現象として射程と集弾性を分解すると、これらは非常に単純な要素だけで説明出来ます。

 まず射程。
 ノンホップであれば、射程を決める要素は銃口初速と発射角度(仰角)だけです。
 つまり、ある仰角をもって、ある初速で発射されたBB弾は、発射された瞬間に自分が持っている運動エネルギーを空気抵抗で徐々に減殺され、また、重力加速度によってその弾道を徐々に下向きに変えつつ、空気抵抗によって運動エネルギーを失うまで進み続ける、失った時点が射程距離、とこういうわけです(ただし、普通は運動エネルギーを失いきる前に地面に落ちるようですね、発射角45度とかで撃ちませんものね)。
 ここで忘れがちなのは、どんな仰角で発射したとしても、銃口を出た後のBB弾には、垂直方向に関しては常に重力加速度だけが作用している、つまり銃口を出た瞬間から常に自由落下している、と言う事です。
「仰角付けて撃てば上に飛ぶじゃねーか」と思いましょうが、これは発射の瞬間のベクトルがそっちに向いているだけの話で、発射の瞬間から弾道は下方向に曲がり続けます。

 ところが、ホップが効いていると話が違ってきます。
 ホップ回転がある事により、前進する(ここ重要)BB弾に揚力が発生し、揚力の大きさによってはBB弾は重力加速度に打ち勝って弾道を上に曲げたりするわけです。
 このおかげで、ホップのある銃から発射されたBB弾は、地面に落ちるまでに一度より高く舞い上がることが可能になり、結果として地面に落ちるまでの時間的空間的余裕が増え、これによって射程が伸びる、と、こういう理屈だと言えます。

 従って、射程を伸ばしたいなら、ホップ回転をできるだけ高回転に、銃口初速をできるだけ速く、という事になります。その結果として得られる山なり弾道が使いやすいかどうかはさておきます。

※以下現在感じてる疑問点:
上記の理屈により、同一初速、同一ホップ回転数で同一重量のBB弾を発射した場合、弾道は一定のはずです。が、レビュー記事を見てると、低伸する弾道だったり、早くに山なりになって落ちる弾道だったり……ホップ回転の減衰が銃やチューンによって違うのかと思えてしまう記事を散見します。射手によって見え方感じ方が違うせいが強いと思いますが、なんとか定量的な話がしたいな~と……物理現象なのでホップ回転も空気の粘性に引っ張られて規則性のある減衰をするはずなので、初期回転数が決まれば弾道も計算出来るはずなのですが……つかシミュレーションしてる方はいっぱい居ますね。でもレビューの実車結果がそれと必ずしも一致しないように思われるのが解せない……弾速とホップ回転の間に最適値があって、それ以外の関係では揚力が非線形に変化するのか?

 次に、集弾性。
 これは、銃口初速とホップ回転が常に不変であると仮定した場合、銃口を出る瞬間のBB弾の方向がどれだけ安定しているかと言うことで、射手由来の不安定要因、発射時の銃の振動要因、および純粋にバレルの長さや内径等による発射方向の安定性の大きく三要因に分けて考えられるかと思います。
 この中で、射手要因はもう鍛えるしかなく、銃要因はエアコキボルトアクション最高!に行き着くかと思います(GBBでも電動でもやりようで充分戦えるレベルには出来ると思ってますが)。
 で、バレル要因は、こりゃもうわからんね、というのが正直なところです。タイトもルーズも、サイクロンも、それぞれ理屈は理に適ってる気がしますし……発射方式やホップ機構との組み合わせで結果が変わるところも大きいようなので……マルイの純正バレルだって決して劣っているとは思えないし。というか七面鳥は純正で少なくとも今は充分と思ってます。

 というわけで、何が言いたかったかというと、要するに七面鳥の求める方向性としては、規制値内でとにかく初速とホップ回転の最適値(≒最大値?)を求める方向の調整が必要という事を再確認した次第です。
 その意味で、手持ちのVSR-10リアルショックはあくまでベンチマーク素材(リアルショックという時点で既に「振動要因の集弾性」でディスアドバンテージですが、これはストイックな性能最優先よりも楽しさを優先する方向性という事で)、とりあえずこれと同等以上の性能は出せている第一の愛銃PSG-1ですが、まだ上が目指せるはず。ならば、VSR-10は定番とされるチャンバ周りのパーツ構成、具体的にはホップパッキンと押しゴム、必要ならアーム交換のライトチューンで0.20g~0.28gまで幅広く対応可能な範囲での使い易い性能向上を目指し、PSG-1は0.28g特化でその上を目指す、FA-MASは射程と精度は純正VSR-10同等で連射が効く銃を、SPASは射程と精度は純正のままで充分、近距離戦で使って楽しい銃を目指す、そんな使い分けで今後楽しんでいこうかと、再決意するものであります。



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Posted by 二式大型七面鳥 at 19:20│Comments(0)PSG-1初速その他よしなしごと
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