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二式大型七面鳥
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2019年10月28日

PSG-1 7mmG-HOP改修結果その3

 さて、試射結果の詳細分析ですが、まずは動画をご覧頂きたく。

 試射時の条件ですが、この時のBB弾はギャロップの0.28gバイオ弾、ただし開封してからかなり(1年以上)経過してます。どの程度劣化しているかは分かりませんが……劣化すると言われているバイオ弾ですが、見た目は変化はないです。
 銃は、グリポッドの足と、バットエンド部をG3用マガジン3個積み重ね+手元にあった適当なスペーサで調整し、スコープ内で30m標的が大体ゼロインする状態にしてあります。つまり、大体固定と判断して良いと思います。
 試射の直前に、1マガジン15発ほど作動確認で撃ってるのと、それ以前に初速計測で試射してますから、都合50発程度、加工終了から撃った後の状態です。

 ちなみに、加工直後の、ホップ調整最小と最大でのスピンシートの出具合はこんな感じ。
PSG-1 7mmG-HOP改修結果その3

 加工直後はゴムが張っているのでホップ戻すと引っ込みますが、そのうち伸びちゃって引っ込まなくなります。それでも、上からの圧力はかからないので調整そのものは効きます。その伸びがどれくらい精度に影響するかは全くの未知数ですが……
 というのは、2号バレルの5mmG-HOPがこんな感じなんです。
PSG-1 7mmG-HOP改修結果その3

 左が最小、右は最大ですが差が見えないですよね、2号バレルは、加工してからかれこれもう1年近く経過してますから、まあ伸びても仕方ないところ。逆に言えば、こうなることを想定しておかないといけないと言うことですね。

 話が逸れました。
 試射時のホップの影響ですが、もう明らかに、ホップ0では自由落下の弾道だったものが、ホップを絞り込むとどんどん浮く弾道に変化していくのが分かります。
 なお、過去に日記に挙げた際のモデル試算だと、ノンホップだと初速90m/s距離30mで大体50cm下方に着弾する事になってますから、見た目的には(的が20cm角なので)大体合ってると言えましょうか。
 もう一つ特徴的なのが、ホップを締め込むと、弾道がだんだん暴れ出すこと。ホップ3くらいまではまあまあ見られる集弾性ですが、後になるほどひどい。

 ここから、大きく以下の二つが言えると思います。
1:G-HOP、特に7mm化については、射程延長の効果は非常に高い(キチンと効けば)
2:ホップをかけるほど(≒圧力を強めるほど)弾道が暴れる、つまりホップが原因で弾道が暴れている
 1:に関しては、銃本体固定で、ゼロホップから最大まで振って、30mに届かないションベン弾~50mを越える山なり弾道(みん森さんの的は50mが最大だが、その後ろの藪に弾着している&そもそも50m標的は狙点よりはるかに上にある≒狙点レベルの高度まで落ちてくるまでにさらに飛距離が期待出来る)まで変化させられることが実証出来ましたので、この点では7mmG-HOPは非常に効果的な改修であると考えられます。安定して効かせられれば、という但し書き付きですが。
 2:に関しては、ホップが弱い間は割といい集弾性を見せる(特にゼロホップは、PSG-1の銃身長の本来の力を見せている気がする)ので、今回の加工の設定は、例えば30mを上限とした範囲での集弾性を問題にするなら割と的を得ている、ような気がします。
 ですが、七面鳥の現在の目標は、30~50mを上下左右4milでカバーする弾道と集弾性なので、今の状態では到底満足いきません。
 原因を考えると、銃側で変化させているパラメータはホップの強さだけですから、これはもうホップそのものに要因があるとしか思えない。しかも、ホップが弱いウチは割とまとも(むしろいい集弾性を見せている、的にこそ当たってませんが、カツーンと良い音させる時は的を支える柱に当たってる=ど真ん中)ですから、現在の設定は弱ホップ向き、強ホップに不向き。では、ホップ強度(アームによる圧力負荷)がもっとも影響する(≒変形する)部品は……スピンシートもチャンバパッキンも、剛性を持たない薄板なので、むしろBB弾に追従する形になる。アーム直下のゴムはアームの平面に接しているので変形しづらい。となると、押しゴムに使ってるシリコンチューブが一番変形が大きい、と推定出来ます。
 あくまで推定ですが、シリコンチューブの変形は、上からのアームによる負荷が低いうちは、柔らかいチャンバパッキンやスピンシートと相まってBB弾によく追従して効果的に作用しているのだけれど、負荷が高まるにつれ、2本使っている事や、芯が無い事、そしてチャンバパーツの幅は3.6mmだがバレルの切り欠き部は幅が7mm近くあり、スピンシートその他でそこまで広い空間は残っていないとは言え横に逃げる余地があったり、そもそもの潰れ方が毎回違ったりでBB弾に与えるプレッシャーが安定出来なくなる、のではないかと考えます。
 この傍証として、過去に最高精度を出した時は、押しパーツは全く変形しないプラの削り出しでした。そこから、だんだんに押しパーツの形状が繊細になるにつれて精度が今ひとつになっていった経緯があります。
 BB弾への追従性と、もしかしたらの谷押し効果も期待してのシリコンチューブ2本使いでしたが、ホップ低負荷ならともかく、高負荷で射程と精度を両立させるには向いてなかったようです。この仮説を確かめる方法は、押しゴムを硬くて変形しづらいものと交換してみればよいわけで、ついでに谷押し効果も求めたいですから、そのあたりを両立出来る形状の硬めの押しゴムを作って再挑戦、というのスジですね。

 さて、これで次にやる事がはっきりしました。

 Bb弾の弾道学は物理学に他ならず、その検証は科学的であるべきであり、また科学とは、仮説の設定とその立証あるいは棄却して新たな仮説の推定の過程に他なりません。答えは、やってみなくちゃわからない、大科学実験で(違
※一つ前の記事、「PSG-1 7mmG-HOP改修結果その2」が、新着に表示されていないようです。
同じ日、近い時間にアップすると出ないのかな?
ご興味あれば、どんな改修作業をしたか、ご覧下さい。


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Posted by 二式大型七面鳥 at 21:11│Comments(0)PSG-1初速長掛けホップGホップ
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