2021年06月12日
S2S(SIIS) VIEW MORE Ral Dotsight 色々改修というか修理というか問題の解決
続けざまに、マルイの電ハンM93Rの話になります。
デザインが気にいって入手したSIISのビューモア ドットサイトですが。
実は、問題点、色々あります。
そもそも、既にSIISのサイトには載っていない、カタログ落ちしたモデルなわけですが。
一般的に知名度の高い問題点として、レールにマウントする金具のネジ、これが雌ネジに対して雄ネジが妙に細くて締めると雌ネジのネジ山をネジ切ってしまう、と言う問題があります。
つか、七面鳥もネジ切りました。
測ってみると、雄ネジはΦ3.4mm、雌ネジ側はキッチリ4mm、そりゃネジ切りますわ……
なので、これはもう、金物屋でΦ4mm長さ30mmのネジ買ってきて置き換えます。
ネジ切った雌ネジ側も、一応4mmの雄ネジが締まる程度にはネジ山残ってますが、怖いので外にナットかけてダブルナットで締めましょう。
もう一つ、これはロットによるのかもですが。
七面鳥が手に入れたモデルは、ウィンテージもエレベーションも、調整が全く出来ませんでした。
それでも、ウィンテージは合っていたのですが、エレベーションが極端に着弾点が狙点より下になる、それはもうあり得ないくらいに。
どうしようかと思ったのですが、どうせ安物だし、ダメ元でバラしてみました。
※写真は、下記の切り欠き反映後です。
調整部の構造ですが、模式的に描くとこんな感じ。
ウィンテージは、イモネジが直接左右方向に押し引きし、引き側はバネを補助に、ネジの頭の平らな部分が発光部の溝に噛み込んで引っ張ることで可動する構造です。
エレベーションは、発光部の斜面にイモネジがあたり、動きを90度変換して上下に動かす構造です。
なのですが。
ウィンテージは発光部とネジの頭の噛み込みがキツく、エレベーションは何故かイモネジが食い込んでしまって全く動きません。
どうやら、エレベーションは、バネがキツすぎ&大きすぎで、未調整の時点でほぼ調整代を使い切ってしまっているようです。
こりゃあ、駄目だ……構造自体は納得出来ますが、工作精度が全くのダメダメです。
さて、どうしましょうか……
結局。
ウィンテージは発光部の溝部を切り欠き、エレベーションはバネをオミットしました。
それでも、エレベーションはほとんど動きません。イモネジに押されて上下する前に、発光部がケースに食い付いてしまって動けなくなるようです。
まあ、とにかく、これでウィンテージは何とか動くようにはなりました。エレベーションはもう、固定だと思うしかありません。
狙点より着弾点が下になる、そう覚えておけばまあ対応出来なくもないですが、それでも、3mで15cm以上下に着弾されるのも辛いものがあります。
さてさて、どうしましょうか……
最終的に。
力業で、「パンがないならお菓子を食べれば良いじゃない」的発想で、発光部が動かないなら、リフレクタの方を動かしてしまえ!になりました。
リフレクタを一度外して、薄いスペーサ、ここではめんどうなのでパッケージを切った紙を折って噛ませ、ほんのちょっとだけリフレクタが前倒しになるようにしてみました。
この状態で試射してみたところ、3m程で、狙点より3cm前後上に着弾しました。
バチピタとは言いませんが、まあ、まずはこれで、近いウチにもう少し長射程取れるレンジでHOP調整かねて様子を見てみましょう。
手間はかかりますが、調整できることは出来るようになったのですから。
追記:不具合の理由を考える
○ネジ径の話:
元々の雄ネジは、頭が金具に隠れるようにザグリがしてあります。
ここから、
・元々は、ザグリにキッチリ嵌まる4mmネジが使われていた
・元々、このザグリは4mmキャップボルト対応の、もう少し径の大きい穴だった
の、どちらかだったのではないかと思われます。
それが、
・ネジが特注になるので、コストカットされた
・穴径がでかくて金具が保たないので、穴径を小さくした
・最初から何も考えてなかった
の、いずれかの理由で雄ネジが変更され、雌ネジ側は設変が入らずそのまま放置された、のではないか……と推察します。
まあ、設計検討がずさんだったって事だと思います。
○発光部調整の話:
これは、何か別のドットサイトの構造のコピーなんじゃないかと思います。
ただ、コピーしたはいいけど工作精度が付いてこない、材質もよろしくない(イモネジが噛み込む程度に柔らかすぎる)、稼働部が逃げる余地が考慮されていない、などのやはりずさんな設計がモロに影響している感じが有ります。
本来、ドットサイトのボディも発光部も、金属だったんじゃないかと、今思いました。
何故って、元々はワルサーのもの、そのコピーですから。
それを樹脂に置き換えちゃったから、まともに動かなくなったのではないか……なんて、割と説得力あるように思います。
まあ、そのおかげで安いおもちゃが手に入るわけですけれど。
デザインが気にいって入手したSIISのビューモア ドットサイトですが。
実は、問題点、色々あります。
そもそも、既にSIISのサイトには載っていない、カタログ落ちしたモデルなわけですが。
一般的に知名度の高い問題点として、レールにマウントする金具のネジ、これが雌ネジに対して雄ネジが妙に細くて締めると雌ネジのネジ山をネジ切ってしまう、と言う問題があります。
つか、七面鳥もネジ切りました。
測ってみると、雄ネジはΦ3.4mm、雌ネジ側はキッチリ4mm、そりゃネジ切りますわ……
なので、これはもう、金物屋でΦ4mm長さ30mmのネジ買ってきて置き換えます。
ネジ切った雌ネジ側も、一応4mmの雄ネジが締まる程度にはネジ山残ってますが、怖いので外にナットかけてダブルナットで締めましょう。
もう一つ、これはロットによるのかもですが。
七面鳥が手に入れたモデルは、ウィンテージもエレベーションも、調整が全く出来ませんでした。
それでも、ウィンテージは合っていたのですが、エレベーションが極端に着弾点が狙点より下になる、それはもうあり得ないくらいに。
どうしようかと思ったのですが、どうせ安物だし、ダメ元でバラしてみました。
※写真は、下記の切り欠き反映後です。
調整部の構造ですが、模式的に描くとこんな感じ。
ウィンテージは、イモネジが直接左右方向に押し引きし、引き側はバネを補助に、ネジの頭の平らな部分が発光部の溝に噛み込んで引っ張ることで可動する構造です。
エレベーションは、発光部の斜面にイモネジがあたり、動きを90度変換して上下に動かす構造です。
なのですが。
ウィンテージは発光部とネジの頭の噛み込みがキツく、エレベーションは何故かイモネジが食い込んでしまって全く動きません。
どうやら、エレベーションは、バネがキツすぎ&大きすぎで、未調整の時点でほぼ調整代を使い切ってしまっているようです。
こりゃあ、駄目だ……構造自体は納得出来ますが、工作精度が全くのダメダメです。
さて、どうしましょうか……
結局。
ウィンテージは発光部の溝部を切り欠き、エレベーションはバネをオミットしました。
それでも、エレベーションはほとんど動きません。イモネジに押されて上下する前に、発光部がケースに食い付いてしまって動けなくなるようです。
まあ、とにかく、これでウィンテージは何とか動くようにはなりました。エレベーションはもう、固定だと思うしかありません。
狙点より着弾点が下になる、そう覚えておけばまあ対応出来なくもないですが、それでも、3mで15cm以上下に着弾されるのも辛いものがあります。
さてさて、どうしましょうか……
最終的に。
力業で、「パンがないならお菓子を食べれば良いじゃない」的発想で、発光部が動かないなら、リフレクタの方を動かしてしまえ!になりました。
リフレクタを一度外して、薄いスペーサ、ここではめんどうなのでパッケージを切った紙を折って噛ませ、ほんのちょっとだけリフレクタが前倒しになるようにしてみました。
この状態で試射してみたところ、3m程で、狙点より3cm前後上に着弾しました。
バチピタとは言いませんが、まあ、まずはこれで、近いウチにもう少し長射程取れるレンジでHOP調整かねて様子を見てみましょう。
手間はかかりますが、調整できることは出来るようになったのですから。
追記:不具合の理由を考える
○ネジ径の話:
元々の雄ネジは、頭が金具に隠れるようにザグリがしてあります。
ここから、
・元々は、ザグリにキッチリ嵌まる4mmネジが使われていた
・元々、このザグリは4mmキャップボルト対応の、もう少し径の大きい穴だった
の、どちらかだったのではないかと思われます。
それが、
・ネジが特注になるので、コストカットされた
・穴径がでかくて金具が保たないので、穴径を小さくした
・最初から何も考えてなかった
の、いずれかの理由で雄ネジが変更され、雌ネジ側は設変が入らずそのまま放置された、のではないか……と推察します。
まあ、設計検討がずさんだったって事だと思います。
○発光部調整の話:
これは、何か別のドットサイトの構造のコピーなんじゃないかと思います。
ただ、コピーしたはいいけど工作精度が付いてこない、材質もよろしくない(イモネジが噛み込む程度に柔らかすぎる)、稼働部が逃げる余地が考慮されていない、などのやはりずさんな設計がモロに影響している感じが有ります。
本来、ドットサイトのボディも発光部も、金属だったんじゃないかと、今思いました。
何故って、元々はワルサーのもの、そのコピーですから。
それを樹脂に置き換えちゃったから、まともに動かなくなったのではないか……なんて、割と説得力あるように思います。
まあ、そのおかげで安いおもちゃが手に入るわけですけれど。