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二式大型七面鳥
二式大型七面鳥

2017年10月13日

マルイPSG-1首回りDIY補強(思わぬ補修とモデファイ)

マルイPSG-1首回りDIY補強(前編)
マルイPSG-1首回りDIY補強(後編)
の続きです。

1.グリップ増し締め
 PSG-1の剛性不足がこんなにも有名なのは、多分にあちこちから出る「ギシギシ音」に原因があると思われます。
 実際の剛性は(首回りを除いて、つかそこが一番の重傷だが)そんなに酷くないと思いますが、七面鳥の手元の個体でもハンドガードとグリップ付近から結構音が出てます。つか、手で持つと必ず最初に「ギシッ」から始まります(笑)。
 思うに、多用されている「プラにタッピング止め」構造が諸悪の根源でしょう。この構造だと一定以上に締結力を上げられない(プラ側が負ける)し、必ず緩みます(やはりプラ側が経時的に負ける)。
 構造的にハンドガードとか歪みやすいのである程度しょうが無いのですが、今回よく見てみるとグリップがガタついてます。
 面倒くさそうなので見なかったことにしたい気持ちはありましたが、この際なので開けてグリップ取り付けネジの増し締めをします。

 グリップの中はモータと配線でギッチリ、それを取りだして奥の取り付けタッピングを調べると、おお、確かに緩んでました。
 これを増し締めし、モータを戻すのですが、これが一苦労。上手くモータが嵌まらず、ギヤの噛み込みが悪くて通電試験で二回ヒューズ飛ばしました(笑)。
 いやぁ、苦労したした。
 一瞬、内部回路飛ばして大事にしたかと真剣に焦りましたがな。
 実際、ハーネス噛み込みかけてて短絡寸前でした(爆)
 ここに手を出して、閉める時に配線挟み込んでショートさせる故障が多いと聞きますが、構造的にはさもありなん、と言ったところです。

2.ヒューズ交換
 交換と言ってもガラスヒューズを飛ばしたから交換、ではなく、ガラスヒューズをブレードヒューズに交換しました。
 電源系で言えば、FETを入れた方が良いに決まってますが、PSG-1は独特のトリガー回路なので下手に手を出すのは避けた方が良いと判断してます。
 ですが、せめてヒューズは(個人的に)ストックが多くて汎用性の高い(しかも抵抗値がガラスより低いらしい)ブレードヒューズにしたかったので、今回ちょうど良いので交換しました。
 ブレードヒューズは、平端子のメス側がちょうど使える大きさなのですが、そのままでは嵩張って、狭いPSG-1のストックに収まらない可能性があります。ので、端子は圧着を避け、端子自体に横向きにハーネスを半田付けして高さを削減しました。
 なお、電気屋の方々は半田付けを忌み嫌う傾向があるように思ってます。七面鳥も車をいじる時はなるべく半田付けは(スペース等が許す限り)避けてますが、理由として、1.異種金属接合で劣化が怖い 2.ハーネスに半田が浸みて、そこだけ硬くなるのでその根元でハーネスが折れやすい 3.半田自体が割れたりして信頼性が低い がよく挙げられます。なので振動環境である車では殆どの配線接合は圧着で済ませてます。今回はスペースの都合という理由があるので端子側は半田付け、ハーネス延長は圧着としました。

 端子のメス部の裏にハーネスを半田付けし、圧着部は切り落とします。
 これをガラスヒューズと入れ替えます。

 けがの功名で、この直後にヒューズ二回連続で飛ばしたのですが、潤沢に15Aブレードヒューズのストックがあったので非常に助かりました(笑)。

3.ハンドガードにピカティニレール装着
 PSG-1には、実銃を模した純正バイポッドがあるわけですが、こいつがお高い上に剛性がイマイチとの評判。
 なので、七面鳥は早期に(安物でも良いから)社外品のバイポッドをピカティニレール経由で取り付ける事を考えてました。
 問題は取り付け方で、普通はハンドガード先端、場合によってはその先のバレルにバイポッドを付けたりして、これが一番安定するのは経験的にも良くわかるのですが、モーメントアーム長的には首の弱いPSG-1としては避けたいところ。
 で、結局ハンドガードの手前側、パイプホルダとの結合点の真下に極短レール(バイポッド付けるだけなのでこれでいいのだ)を付ける事にしました。
 ピカティニレール付属のナットが純正レールの溝に嵌まれば楽だったのですが、純正レールの溝厚みが少々足りず断念、純正レールにタップ切って止めました。

 レールの穴開けもタップ切りも、フレームの加工と並行して行ってます。
 レール取り付け状態がこちら。

 ついでに、ハンドガードを受けるパイプホルダの「耳」には、ネットで得た情報からアルミテープを貼ってクリアランス詰めをしておきました。

 で、バイポッドを付けた状態がこれ。


 バイポッドは尼で購入の安物ですが、使えりゃいいんです、こんなもん。
 ……使えるのかな……
 七面鳥的には結構このシンプルさ&アンバランスさが気に入っているのですが、いかがでしょう?  

Posted by 二式大型七面鳥 at 23:01Comments(0)PSG-1

2017年10月13日

マルイPSG-1首回りDIY補強(後編)

前編で構想した、PSG-1の実際の補強作業の記録になります。
 まず、左フレームのパテ盛りから始めます。
 何故左からかと言うと、右フレームにはパイプホルダを受けるダボがありますが左にはありません。
 なので、右はフレームとホルダの距離が厳密に規定できますが左は出来ません、つまり、「右はパテ詰めた後ダボに当たるまで押しつければ良いが、左は何処まで押して良いかわからない(押しすぎる分にはパテ足せば良いが、押しが足りずにパテが厚すぎるとフレームが閉じなくなる)」のです。
 なので、まず右を基準に左を決めて、その後で右を使って左を決める方針で行きます。
 準備として、パイプホルダにガムテープ(紙)を貼り、その上からメンタムリップを塗って離型剤とします。

 その後に左フレームに必要量のパテを貼付けるのですが、特にダボの周囲にはギチギチにパテをつめてダボの遊びを殺します。充分に詰め、盛ったところで一旦フレームを閉めてパテの形状と厚みを出し、万が一張り付いたまま硬化されるとコトなのでフレームを開いてパテの硬化を待ちます。

 なお、今回ここにはセメダインエポキシパテ、通称馬パテを使用しました。これ、安くてお得で、硬化時間が長いので比較的ゆっくり作業出来るので助かります。逆に時間に追われてる時はつらいですが。

 今回使ったパテとメンタムです。使ってから写真撮ってないことに気付いたので全部開封済みです(笑)
 左フレームが一旦片付いたら、右フレームの筋材から手を付けます。筋材はホームセンターで「直径3mmステンレス全ネジ285mm」という部材を見つけたのでこれを利用し、例の謎の穴と、右フレーム下方にもう一つ穴を空けて通します。下の穴はフレームの端というか中央に寄りすぎないよう、ダボと干渉しないよう適当な位置に空け、筋材をパテでフレーム内側に固定しておきます。この時はコニシボンドの金属接着パテを使いましたが、相手が金属だって事以外に特に理由はありません。言えば硬化時間が10分なので作業効率上がりますが、作業時間は正味3分なので手際よく行かないとパテ無駄にします。なお、3mmステン全ネジはそれなりに剛性ありますが首を支えるほどではありません。あくまで引っ張り用の筋材です。全ネジなのは、パテへの喰い付きが良いと思われる為です。


 左フレームのパテが想定通りに硬化している事が確認出来たら、右フレームのパテ盛りをします。こっちはパイプホルダをそのまま接着しますので離型剤無しでパテ盛ってパイプホルダを押しつけて一度フレームを閉めて厚みと寸法を決め、左フレームに悪影響なき事を確認したらそのまま右パイプホルダ中央部(フレームから前、コッキングレシーバ固定ネジ穴のあるあたり)をフレームと筋材2本ごと金属パテで固めます。謎の穴にもパテ詰め込んで動きを封じます。

 これらパテが固まり、フレーム閉じても隙間がない事、パイプホルダがキチンと固定出来ている事を確認したら、ネジ締結用の穴を空けます。


 今回は性格にキレイに空けたいので、会社のボール盤を休み時間に借用しました。

 4.5mmで貫通穴を掘り、その後フレーム側は5mmに拡幅、皿ネジ使用予定なのでねじ頭が入るくぼみを10mmでザグリます。パイプホルダは後で4.5mm穴に5mmタップを切ります。

 右フレームの穴は、筋材との干渉を避ける為に少しだけ上側に空けてます。ねじ穴の深さをキチンと計測し、適当な長さのネジを締め込む(パイプホルダ内に過度にはみ出すとバレルが通らなくなる)のですが、ザグリはドリル刃の角度が約110度、皿ネジ頭の規格は90度なので隙間があります。ここに金属パテを少量塗り、離型剤を付けたネジをネジ込んで隙間を埋めます。


 以上で工作は終了。この後組み直して試射……と行きたかったのですが、思わぬ補修要件が……
  

Posted by 二式大型七面鳥 at 22:03Comments(0)PSG-1

2017年10月13日

マルイPSG-1首回りDIY補強(前編)

 マイPSG-1の補強が一段落しつつあるので、今回の対策点を整理しまとめてみます。
 まず、PSG-1の構造は、パイプホルダを中心かつ最重要部品として、バレル側とフレーム側に分ける事が出来ます。
 フレーム側は、フレームと、その後端にメカボックス&バッテリ付きバットストックが来ますが、これらは割としっかり締結されてますので問題無いと言えます。フレーム自体もモナカ割り構造ですが必要充分な最低限の剛性はあると見て良いでしょう。
 バレル側は、コッキングレシーバ、アウター&インナーバレル、ハンドガードが付きます。バイポッドはハンドガードに付けるのが普通でしょう。
 この前後の部品は完全に分離していて、お互いがパイプホルダのみを経由して結合していると見て言い構造になります(アッパーレシーバも結合しているが、差し込みだけでネジ等の締結はしていない)。
 つまり、良く問題とされる「バイポッドを付けるとバレルが上を向いてスコープの狙点がズレる」というのは、パイプホルダの前後がきちんと一体化していない、言い換えれば、ハンドガードからの入力が、パイプホルダからフレームにキチンと伝わっていないと言えます。
 ハンドガードとパイプホルダ間で曲がる分には狙点はズレないので問題無いですが、パイプホルダとフレームの間で曲がると狙点がズレます。
 であれば、パイプホルダとフレームの結合をガッチリ強化して略一体構造と見なせれば問題は解決する事になります。
 といったところで、実際のパイプホルダ廻りの構造を模式図にすると下図になります。

 図中左上が左側面から、左下が上から、右が前から見た図です。
 パイプホルダはフレームに三点でネジ締結されています……が、左右フレームを貫通するのは一点のみ、もう一点は右フレームのみ、後ろの一点はキャップ経由で右フレームに締結されており、キャップはパイプホルダに対し前後軸で回転運動する事の規制がありません。
 そして、全ての締結点はフレームからダボが出ており、要するにフレームに対しパイプホルダは浮いた状態で保持されています。
 こりゃ、歪むなって方が無理な構造です。ダボで浮かせてタッピングで止めるこの構造では、例えフレームが鉄であっても多少の歪みは出るでしょう。

 補強の方向性として、パイプホルダとフレームの一体化を目的としますので、要はその隙間をパテで埋めて歪む余地を無くしてしまう事を考えます。

 隙間無くキチンとパテが盛れれば良いのですが、七面鳥の手際ではちょっと難しいです。また、キチンと盛れても、前後方向の結合長さがどうにも短くて不安があります(言うまでも無く、前後に距離を取って結合する方が剛性が上がる、オリジナルのネジ締結点を縦に取るのは一点止めの次にダメな構造)。そもそもフレーム自体、モナカの前側締結は一点しかない(パイプホルダ固定の貫通ネジ)ので、モナカが開く(割る)方向の力には弱い事が予想出来ます。つまり、どんだけパテ盛ってもフレームが開いちゃうと力が逃げてパイプホルダが動いちゃいます。
 なので、七面鳥が取った最終案が下図になります。

 フレームの下と右に「引っ張り」を受ける部材を配置し、「圧縮」はパテそのもので受ける。さらに、パイプホルダとパテ&フレームの結合を完璧なものとすべく、パイプホルダのなるべく後ろ寄りにタップを切り、フレーム外側からネジ締結します。
 要は鉄筋コンクリートの構造で、圧縮に強い充填材と、引っ張りに強い筋材のいいとこ取り(弱点を補完し合う)です。これをパイプホルダ中心から少しでも離れたところに配置する事で擬似的なボックス構造とし、純正ではダボに対する「ねじり」だけだった入力を、フレーム全体に対する「押し引き」で伝える事を狙います。

 ここまでやりゃあ、パイプホルダが遊ぶ事はまず考えづらいです。
 そのかわり、右フレームと右パイプホルダは非分解となります。筋材経由でガッチリパテで押さえようとするとどうしてもそうなります。まあ、左フレームと左パイプホルダが分離出来れば分解可能なのでそこは問題にならないでしょう。

 実際の工作は後編にて。
  

Posted by 二式大型七面鳥 at 21:50Comments(0)PSG-1