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二式大型七面鳥
二式大型七面鳥

2021年10月24日

机上の空論、絵空事。



 マテバのバレル交換は、とりあえずチャンピオンミーティング終了まで待機で(爆)

 PSG-1をロングGホップ化したのはちょうど1年前の話ですが、精度がイマイチ向上させられなかったという結果になってます。
 初速と射程には効いているので、ロングホップ化自体は効果アリなんですが、精度が安定しないのは、ズバリ、HOP回転数が安定していない、つまり、効きそのものが安定していないのだと推察されます。
 押しゴムにシリコンチューブ使うなんてトリッキーなこと試した関係もあるのでしょうけれど、思うに、重要なのは、ロング化したホップチャンバーパッキンを、キッチリ水平に押せているか否か、という事だと。
 この点で、計算上は前回のは略水平になってるつもりなのですが、実際のところは見ることが出来ないのでよく分かりません。
 なので、見えなくても水平に押せる方法を考えます。
 エレベータ式でキッチリ垂直に押せれば速攻解決なのですが、PSG-1の場合はチャンバの真上をコッキングレバーが通るので、アクションをキャンセルするか、外見にそこそこ影響するのを許容しないと実現出来ません(そして、どっちも七面鳥的には許容できません)。
 色々考えた末、この方法なら完璧ではないものの、かなり水平に近いところまで行くのでは……と思ったのが、図の構造です。
 トラニオンというのは、本来は大砲の砲耳の事で、よく見る構造としてはダンプカーなんかのリアサスの、リーフスプリングをフレームに位置決めするピンの事(及び、その構造のサス形式全体)を指します。
 押しパーツ側を一点で揺動させ、バレル側から二点で支えることでバレルに対し水平を保つ、というのが狙いです。
 ただ、この構造だと、BB弾が通過する時、BB弾に押されて押しパーツ(ここではロッカーと呼称)が揺動してしまうのは避けられませんから、完全に水平押しという事にはなりませんが……それでも、レバー角度に依存する、常に水平になれない構造よりは、なんぼかマシなんじゃないか……と思ってます。
 これを、今後、七面鳥の作業精度の範囲内で実現可能かちょっと検討してみて、効果をみてみたいと思います。

 机上の空論で終わるかどうか、不安と期待の七面鳥の明日はどっちだ?  

Posted by 二式大型七面鳥 at 19:04Comments(0)長掛けホップGホップ

2019年11月02日

PSG-1 7mmG-HOP改修結果その4 初速の検討

 前回試射の前に、時間がなかったので初速は一部しか測ってませんでした。
 ので、改めて初速を測ってみました。
 前回も比較に並べてみます。



 全体に前回より少し初速が下がった感じで、かつ、バラツキが大きくなってる感じがありますね。
 ホップを締め込んでいくと、初速85m/sあたりで効果がサチる感じも見て取れます。

 あくまで仮説なんですが、初速のバラツキ≒BB弾停止位置のバラツキ≒ホップ回転数のバラツキ、あるいは、≒BB停止位置(左右方向)のバラツキ≒ホップ回転軸あるいは弾道方向のバラツキ、ではないのかなと感じてます。
 であれば。この仮説がある程度正しいなら、初速のバラツキがもっと安定するならば、少なくとも射程方向は安定するだろうし、左右方向もある程度安定が得られるのではないかと期待してます。
 なので、前回の考察と合わせ、「硬めで初速を安定させられるホップ押しゴムor押しパーツ」を少し検討してみたいですね。
 目標としてはSDで0.5程度、手作業でそこまで寄せられるかが見物です<自分で言うか?
  

Posted by 二式大型七面鳥 at 10:16Comments(0)初速長掛けホップGホップ

2019年10月28日

PSG-1 7mmG-HOP改修結果その3

 さて、試射結果の詳細分析ですが、まずは動画をご覧頂きたく。

 試射時の条件ですが、この時のBB弾はギャロップの0.28gバイオ弾、ただし開封してからかなり(1年以上)経過してます。どの程度劣化しているかは分かりませんが……劣化すると言われているバイオ弾ですが、見た目は変化はないです。
 銃は、グリポッドの足と、バットエンド部をG3用マガジン3個積み重ね+手元にあった適当なスペーサで調整し、スコープ内で30m標的が大体ゼロインする状態にしてあります。つまり、大体固定と判断して良いと思います。
 試射の直前に、1マガジン15発ほど作動確認で撃ってるのと、それ以前に初速計測で試射してますから、都合50発程度、加工終了から撃った後の状態です。

 ちなみに、加工直後の、ホップ調整最小と最大でのスピンシートの出具合はこんな感じ。

 加工直後はゴムが張っているのでホップ戻すと引っ込みますが、そのうち伸びちゃって引っ込まなくなります。それでも、上からの圧力はかからないので調整そのものは効きます。その伸びがどれくらい精度に影響するかは全くの未知数ですが……
 というのは、2号バレルの5mmG-HOPがこんな感じなんです。

 左が最小、右は最大ですが差が見えないですよね、2号バレルは、加工してからかれこれもう1年近く経過してますから、まあ伸びても仕方ないところ。逆に言えば、こうなることを想定しておかないといけないと言うことですね。

 話が逸れました。
 試射時のホップの影響ですが、もう明らかに、ホップ0では自由落下の弾道だったものが、ホップを絞り込むとどんどん浮く弾道に変化していくのが分かります。
 なお、過去に日記に挙げた際のモデル試算だと、ノンホップだと初速90m/s距離30mで大体50cm下方に着弾する事になってますから、見た目的には(的が20cm角なので)大体合ってると言えましょうか。
 もう一つ特徴的なのが、ホップを締め込むと、弾道がだんだん暴れ出すこと。ホップ3くらいまではまあまあ見られる集弾性ですが、後になるほどひどい。

 ここから、大きく以下の二つが言えると思います。
1:G-HOP、特に7mm化については、射程延長の効果は非常に高い(キチンと効けば)
2:ホップをかけるほど(≒圧力を強めるほど)弾道が暴れる、つまりホップが原因で弾道が暴れている
 1:に関しては、銃本体固定で、ゼロホップから最大まで振って、30mに届かないションベン弾~50mを越える山なり弾道(みん森さんの的は50mが最大だが、その後ろの藪に弾着している&そもそも50m標的は狙点よりはるかに上にある≒狙点レベルの高度まで落ちてくるまでにさらに飛距離が期待出来る)まで変化させられることが実証出来ましたので、この点では7mmG-HOPは非常に効果的な改修であると考えられます。安定して効かせられれば、という但し書き付きですが。
 2:に関しては、ホップが弱い間は割といい集弾性を見せる(特にゼロホップは、PSG-1の銃身長の本来の力を見せている気がする)ので、今回の加工の設定は、例えば30mを上限とした範囲での集弾性を問題にするなら割と的を得ている、ような気がします。
 ですが、七面鳥の現在の目標は、30~50mを上下左右4milでカバーする弾道と集弾性なので、今の状態では到底満足いきません。
 原因を考えると、銃側で変化させているパラメータはホップの強さだけですから、これはもうホップそのものに要因があるとしか思えない。しかも、ホップが弱いウチは割とまとも(むしろいい集弾性を見せている、的にこそ当たってませんが、カツーンと良い音させる時は的を支える柱に当たってる=ど真ん中)ですから、現在の設定は弱ホップ向き、強ホップに不向き。では、ホップ強度(アームによる圧力負荷)がもっとも影響する(≒変形する)部品は……スピンシートもチャンバパッキンも、剛性を持たない薄板なので、むしろBB弾に追従する形になる。アーム直下のゴムはアームの平面に接しているので変形しづらい。となると、押しゴムに使ってるシリコンチューブが一番変形が大きい、と推定出来ます。
 あくまで推定ですが、シリコンチューブの変形は、上からのアームによる負荷が低いうちは、柔らかいチャンバパッキンやスピンシートと相まってBB弾によく追従して効果的に作用しているのだけれど、負荷が高まるにつれ、2本使っている事や、芯が無い事、そしてチャンバパーツの幅は3.6mmだがバレルの切り欠き部は幅が7mm近くあり、スピンシートその他でそこまで広い空間は残っていないとは言え横に逃げる余地があったり、そもそもの潰れ方が毎回違ったりでBB弾に与えるプレッシャーが安定出来なくなる、のではないかと考えます。
 この傍証として、過去に最高精度を出した時は、押しパーツは全く変形しないプラの削り出しでした。そこから、だんだんに押しパーツの形状が繊細になるにつれて精度が今ひとつになっていった経緯があります。
 BB弾への追従性と、もしかしたらの谷押し効果も期待してのシリコンチューブ2本使いでしたが、ホップ低負荷ならともかく、高負荷で射程と精度を両立させるには向いてなかったようです。この仮説を確かめる方法は、押しゴムを硬くて変形しづらいものと交換してみればよいわけで、ついでに谷押し効果も求めたいですから、そのあたりを両立出来る形状の硬めの押しゴムを作って再挑戦、というのスジですね。

 さて、これで次にやる事がはっきりしました。

 Bb弾の弾道学は物理学に他ならず、その検証は科学的であるべきであり、また科学とは、仮説の設定とその立証あるいは棄却して新たな仮説の推定の過程に他なりません。答えは、やってみなくちゃわからない、大科学実験で(違
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Posted by 二式大型七面鳥 at 21:11Comments(0)初速長掛けホップGホップ

2019年10月28日

PSG-1 7mmG-HOP改修結果その2

 7mmG-HOP改修結果の速報については前回日記で報告した通りですが、ではそもそもどのような改修をしたのか。
 作業内容をまとめておきます。

※お気づきかもしれませんが、七面鳥は最近意図的に「改造」という単語を避けてます。ガンプラとか改造する分にはさして問題ないですが、車だのエアガンだの、法規制が絡んでくる分野ですと、「改造」にはイリーガルでネガティブな印象が付きがちなので、置き換えられるならその他の単語にしたいという、あくまで個人の感想です。

 まず、純正バレルのHOP穴を拡張します。
 これは簡単で、バレルを万力に固定して、手持ちのヤスリ(一応、工具屋で買った、細身の精密加工ヤスリ)でバレル方向に2mm強、穴を広げます。大体5分くらいゴシゴシすればOK。真鍮は柔らかいものですが、これはその中でも柔らかい方かも。あとは細切りした1500番の耐水ペーパーで丁寧にバリをとって、バレル内に落ちた切り子も除去して、念のため、どの程度効果があるか不明ですがバレル側の端面を面取りし、さらにHOPのスピンシートの反対側、BB弾が逆回転で滑るであろう部分をコンパウンドで磨いておきます。

 次にスピンシート施工。これはG-HOPの教科書通りのやり方で、貼っているシートは0.5mm厚のCNRゴムシートという、「CR(クロロプレンゴム)とNBR(ニトリルゴム)が一つになった画期的な新素材」だそうで、耐久性耐候性耐摩耗性に優れることを期待してモノタロウで購入したものです。ちなみに硬度は64だそうです。
 さらに切り出して余った同素材で先日の5mmG-HOP同様にバレルの切欠きを埋め、初速の回復を図ります(このへんの写真撮り忘れました)。
 なお、チャンバパーツ側は最初から長手方向7mm強の穴なので加工無しです。その状態でバレルとチャンバを組み合わせるとこんな感じ。

 チャンバパッキンは、純正の突起を切り欠いて使うことを考えてましたが、先日たまたま相模原に行く用事があり、その際にタムタムで「宮川ゴム」のパッキンセットを購入(純正一個買うより三個入り買う方がお得だと感じたので)。硬度50度品の、突起なしストレートタイプを使用します。残りの純正同様品と独自突起品は、いずれ使うこともあるかと思って保管します。

 押しゴムですが、今回は思うところあって今までのプラやアルミの加工をやめ、外形2mm内径1mmのシリコンパイプを長さ7mmに切断、これを2本並べて使用してみました。もともとは純正の押しゴムの互換品にならないかと思って購入しておいたものですが、これによって柔軟かつ長手方向に二列で押せる押しゴムとできるのではないか、という期待をしました。ただ、これだけだと高さが足りなかったのでさらに1mmのゴムシートを7mm×3.6mmに切り出して上に載せてます。

 押しアームは純正押しゴム抑えの突起を削り落とします。

 加工は以上。
 お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、今回は、HOP周りを可能な限り柔らかくすることを重視しました。
 せっかくの長押しHOPですから、「やわらかく、長く」を実現したかったのです。
 ですが、それがどうやら裏目に出ているようなのは、項を改めまして。
  

Posted by 二式大型七面鳥 at 20:56Comments(0)初速長掛けホップGホップ

2019年10月27日

PSG-1 7mmG-HOP改修結果その1

 皆さんお待ちかねぇ!かどうかはわかりませんが、ともかく、まずは結果から行きます。

初速:◎
射程:◎
精度:△

 初速は以下の通り。数字はホップダイヤルの大きな突起の位置です。弾は0.2gマルイ非バイオベアリングです。

 時間の都合でホップ0と2と4しか計測してませんが、イイ感じ、と言うか、ホップ0だと規制値ギリギリですね……数値的には、ホップを強めると初速も下がる、ノーマル型(非流速の意味)の変化で、SDも5mmのそれよりマシっぽいです。

 射程ですが、画像処理に時間がかかるので(手作業なので)詳細は後ほどにさせて戴きますが、ホップ0で全く浮かない弾道、ホップ5あたりから明らかに浮く弾道になって、ホップ7あたりだと0.28gでも鬼ホップになりました。射程だけを問題にするなら、ホップを強めにかければ50m超飛んでると思います(みん森さんのレンジは50mなのでそれ以上は確実なことが言えない)。

 精度ですが、これが問題で、正直あまり芳しくないです。30mで20cmの的に集弾出来るのが良くて7~8割、また、関係有るかどうか、撃ち始めて50発程度から100発弱までの間、急にホップが効かなかったり、過大に効いたりする弾が頻発しました。スピンシートのアタリが出てなかった、とも言えますし、もしかしたらですが、丁度手持ちのギャロップの0.28gバイオ弾の使い終りだったので、劣化していたか、あるいは形状等に問題のある弾が多く含まれていた可能性も(稀少ですが)あり得ます(袋入りのBB弾を粉体あるいは粒体と考えると、「密度が高くて直径が小さい」粒が揺すられるうちに袋の底に集まった可能性は否定しきれません)。
 その後、KSCのポリ瓶入0.28gバイオ弾で試射を続け、極端な弾道は出なくなった(ので、弾の不良を疑っている)のですが、過去の調整で出した最高精度には届いてません。
 ので、正直今回はあまり真剣に調整してませんが、参考までに、みん森下のレンジ名物の彼を狙って撃った動画を貼り付けておきます。

 狙点はメット、落差はスコープ内で4milというところでしょうか。このセッティングで、実は30mと40mはほぼゼロイン出来てます。要するにそこら辺まではほぼまっすぐ飛ぶセッティングです(が、50m手前から落ちるので射程は出ない)。

 実は、今回精度が出なかった原因はなんとなく推定出来てます。過去の調整で何をしたかとどんな結果が出たかを比較すると、特に最高精度を出したときと何が違うかを比べると、多分この辺だろうな……というアタリは付けられる、と思います。
 そのあたりも含め、銃側の何をどう改修したかとかの詳細は別途項を改めて説明していきたいと思います。
  

Posted by 二式大型七面鳥 at 20:02Comments(0)初速長掛けホップGホップ

2019年10月26日

PSG-1 バレル加工終了。


 多分ですが、元々銃に付いていたと思われる方(もうどっちがどっちか良くわからなくなってます)を1号バレル、後で買い足した方を2号バレルと決めました。
 で、1号バレルの7mmG-HOP化終了。
 初速確認の試射とかこれからです。
 詳細は一通りチェックが終わってから報告します。  

Posted by 二式大型七面鳥 at 22:12Comments(0)初速長掛けホップGホップ

2019年10月23日

PSG-1チャンバ周り再計測と作図

 PSG-1の射程&精度向上計画の次なる高み、ホップ窓7mm化&G-HOP化の準備として、チャンバ周りの寸法を再度計測して、なるべく正確に側面図に起こしてみました。
 目的は、G-HOP化に当たって適切な押しゴムの厚さを知るため。アーム水平でキレイに押したいのですが、組み上げた状態で内部の寸法を測ることは不可能ですから、周りの寸法から推測していこうという寸法(いや、ダジャレじゃ……)。
 作図してみたのが下図になります。



※寸法ミスがあったので差し替えました。

 前に作図したのはアーム周りの寸法がイマイチだったので、今回はアームとバレルとホップ窓の位置関係を正確に再現することにこだわりました。
 図では、アームは水平ですが、これはホップダイヤル中間位置で、最弱だと前上がり、最強だと前下がりになります。その揚程は先端で約1.5mm、押しゴム付近で1mmと言ったところでしょうか。
 G-HOP化した前提で作図してますので、実際には純正押しゴムを支えるアームの突起も削り落としますが、その状態でアーム下端平面~スピンシート上面までの距離は推定で2.5mm。実際にはここにチャンバパッキンが挟まるので実質2mmと言ったところでしょうか。思いのほか隙間小さい……
 なお、この図をベースに純正状態を再現するとこんな感じ。



 実際には押しゴムは潰れる(押しゴムは直径3mm内径1.5~2mm程度、つまり潰れれば1~1.5mm程度になる)し、ホップ突起は銃口側に倒れる事でBB弾をリリースしますので(そもそも図はかなり誇張して描いてる)、こんなにハミ出している訳ではないと思いますが……

 ともあれ、これで7mmG-HOP化にあたって押しゴムは2mm強を目安に作れば良いことがわかりました。
 実はもうバレル側の加工は終わっていて、スピンシートまでは貼ってあるのですが、チャンバパッキンが不手際で払底してしまっているので作業中断中……近いウチにアキバか新宿のエチゴヤさんで買い込んでこないと……  

Posted by 二式大型七面鳥 at 18:36Comments(0)初速長掛けホップGホップ

2019年10月21日

PSG-1インナーバレルの切り欠きと初速

 さて。
 一つ前の日記で盛大にゴタクを書き散らかした訳ですが、何が言いたかったというと、詰まるところこういうことです。

「PSG-1+G-HOPでさらなる射程と精度を得るには、初速をもう少し稼がないとダメなんじゃね?」

 純正状態の電動ガンから初速をもう少しひねり出そうと思うと、普通はメカボを開けてバネを交換して……といった手順になるところですが、有り難い事にPSG-1の場合、その前に一つ出来る事があります。
 それは、インナーバレルのチャンバーパッキン部の切り欠きを埋めること。このインナーバレルの切り欠きは、マルイの他の電動ガンでは見られない独特の構造であって、巷ではその存在理由は、
1:コレがないと初速が規制値を超えてしまうため、エアを故意にここから漏らして初速を規制値に収めている
2:長すぎるバレルに対して発射エアが不足するため、ピストン停止後にここからエアを吸ってバレル内が負圧になるのを防いでいる
の、二つのどちらかで語られていると思います。
 七面鳥的には、1:は充分ありそうな話ですが、2:はどうかな~と思ってました。というのは、仮にチャンバ内が負圧になったとして、非常に薄いゴムであるチャンバーパッキンがその負圧に耐えて切り欠きの空間を維持出来るとは思えない、要するに負圧に負けてここを塞いでしまうだろうと思えるからです。
 じゃあ、1:は本当かというと、さて、どうでしょう?答えは、やってみなくちゃわからない。大エアガン実験で。

 というわけで、この切り欠きを塞いで初速を比べてみました。切り欠きはおよそ高さ1mm、なので、厚さ1mmのゴムを適当な大きさに切り、瞬着でチョン止めしてバレルの外形にあわせて整形してみました。加工が荒いのは、とにかく効果を見る実験だから。
 

 切り欠き埋める前と後の初速比較は以下になります。



 ざっくりですが、切り欠きを埋めると5%弱の初速の向上が見られます。勿論、ホップのかけ方でも初速が変わります。上の数字は、PSG-1のホップ調整の大きい突起の位置によります。
 この結果から、切り欠きの理由は1:であることが明白になり、また、その効果は大体初速を5%程度変化させるものである、という事が言えましょう。G-HOPはマルイ純正ホップより抜弾抵抗が大きめ(過去のデータから、G-HOPの方がわずかに初速が低め)なので、純正ホップかつ切り欠きがない状態だと、確かに100m/sを少々超えた値が出ても不思議はない状態だとも言えましょう。

 さて、これで疑問が一つ消え、射程に影響する要因を一つ向上させることが出来ました。
 この結果がリアルワールドでどの程度影響するか、早く実射で確かめたいものです。
 そして、この結果ベースで、次なる調整計画、7mmG-HOPに挑戦する下ごしらえが出来た、と言えます。前述の通り、G-HOPでは抜弾抵抗がどうしても増えるので、その分は切り欠きを埋めて7mm化による増加分もカバーしないとダメだと予想出来ますから、その方向でバレルを作成し、ノーマル穴と比較してみたいものです。
 ああ、早く時間作らないと……  続きを読む

Posted by 二式大型七面鳥 at 20:56Comments(0)初速Gホップ

2019年03月17日

PSG-1試射結果検証:50m

 さて、50mの実射結果です。
 とりあえず動画とコマ撮り画像を。

 的に着弾したのは2発目のみ、この時だけ明確に着弾音を確認出来ました。
 また、50m時点では、40mよりさらに(見た目で)80cm程度弾着点が下になってます。
 今回、30,40,50mを同条件でビデオ撮りしてるので、ちょっと面白い結果が得られました。
 50m画像に、30m,40m時の着弾タイミングを書き込んでみます。

 30mまでは、18コマ、40mで30コマ、50mで43コマ。
 各差分から、30mまでの平均弾速は50m/s、30~40mで25m/s、40~50mが23m/s。
 これだけで、「弾速が遅いほど弾速減少幅も小さい」事が立証出来されます。
 なお、画像ではほぼ垂直に落下しているように見えますが、50m付近であっても、平均弾速から、これでも1コマあたり0.7m程度水平方向に移動している事になります。また、画像から、1コマあたり垂直方向に5~7cm程度落下してます。ざっくり10%程度の傾斜弾道、と思っていいでしょう。10%勾配と言えば、道路で考えると結構な傾斜です。また、弾道が水平なら、的に対するズレは発射角度だけ考えればは良いのですが、これくらいの傾斜だと、発射角度の変化は同時に射程方向にも影響して、要するに着弾点が上下左右の二次元ではなく、上下左右前後の三次元に変化しますので、そりゃ当たらないわな…… コマ撮りからは、それほど落下速度は変化していないようなので、この時点でも安定して揚力が発生していて、まだ重力加速度に抵抗出来ている模様です。そして、揚力が安定しているという事は、弾速と回転速度が安定している事を意味します。
 ここからも、弾道後半の弾速が遅い段階は、弾速も回転速も変化が小さい事の傍証と言えます。

 さて、こうなると、今後の方針はどうするかですが、前回の通りにとりあえずは初速を回復させる方向で考えたいですね。
 とはいえ、例え初速が95m/sになったとして、要は95→80m/sまで低下する間にどれだけ弾が前進出来るか、という事になるかと思います。要するに、画像の弾道が、初速が上がった分~現状まで落ちる分だけ遠くから始まる事になる訳です。これが、弾速が速いほど抵抗もデカイなら、あっという間に弾速が落ちちゃうことになります。なので、もし90m/sで一コマしか飛べないなら3mしか弾道が前に出ないので、せめて平均90m/sで0.1秒くらいは飛んで欲しいな……そうすればあと10mくらい、強く落下するまでの距離が稼げるでしょう。
 空気抵抗力とか、七面鳥はシキノートさんのサイトを参考にする事が多いのですが、悲しいかな数式が理解出来ない……(T-T)(でも速度が二乗で効いてるのは解ります)

追記:今更ですが、ここで言う弾速は0.2gで計測した数値がベースで、画像は0.28gのものです。計算も平均値だったり端数丸めてたりで本当にざっくりの参考以上のものではありませんのであしからず。

あと、おまけ。
45mの憎いアン畜生(笑)。  

Posted by 二式大型七面鳥 at 10:21Comments(0)初速長掛けホップGホップ

2019年03月15日

PSG-1試射結果検証:40m

 30mに続いて40mです。
 30mと比較すると色々分かります。
 とりあえず動画を。

 弾道のわかりやすい4発目のコマ撮り画像です。


 30mまではほぼほぼ直進してましたが、40mでは急激に落下してます。
 コマ撮りで着弾まで丁度30コマ、つまり1秒。従って平均弾速は40m/sで、初速が80m/sとすると、弾速の減少が等加速度運動だと仮定しての単純計算では、40m着弾時に弾速は0m/sになってしまいます。
 実際には50mまでは届いていますので、40m時点では少なくとも弾速は残ってます。そこから考えられるのは、弾速の減少は等加速度ではないと言う事。
 これは物理現象としては当たり前で、抵抗は速度の二乗で効いてくるのが常識ですから、弾速が早い方が抵抗もデカイ、つまり加速度(減速度、と言った方が理解し易いかもですが)が大きいわけで、加速度が弾速に応じて減少する為、加加速度で考える必要がある訳です。

 ざっくりの見た目ですが、初期の弾道の直進延長線上が大体ターゲットに向いているように見えますので、見た目で弾道の上昇限度はターゲット縦寸法の1.5倍≒30cm程度、実際には見た目の他に距離の要素(見た目の角度の要素)があるはずですが、ざっくりで30cm位、と仮置きしておきましょう。
 30mまでのコマ数は前回のコマ撮りから18コマ程度、30mを18/30秒で移動すると平均弾速は50m/s、またこの揚力のまま1秒飛んだと仮定すると高度は+50cm、30m時点での弾速はこの計算では20m/s、20m/sで残り12/30秒を等速移動すると8m、トータル38mで大体計算あいますから、30m~40m地点では弾速は20m/s前後と考えて良いと思います。12/30secで30cm落下していることになるので、1秒では75cm落下する計算になります。
 ここから、HOP回転数はBB弾飛行中に変化しない、と仮定して、
1.50m/s前後の弾速では、現状のHOPで1秒で50cm弾道が上昇する
2.20m/s前後の弾速では、現状のHOPで1秒で75cm弾道が落下する
 もちろん、HOP回転による揚力は、弾速にリニアに比例しますので、こんなざっくり計算は誤差バリバリですが、まあ目安にはなるでしょう。

 この画像から、今後の方針としては、HOPこのままで弾速を0.2g弾で95m/s程度まで確保したい、という方向性でしょうかね……  

Posted by 二式大型七面鳥 at 08:15Comments(0)初速長掛けホップGホップ