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Posted by ミリタリーブログ at

2017年10月04日

PSG-1構造問題点と改善案

PSG-1を分解して、悪評高き首根っこをつらつら観察してみました。
 分解してわかったのは、部品一つ一つは決して剛性が低いわけでは無いと言う事。
 では何故あんなに悪評高いかというと……
 PSG-1の首根っこの模式図です。

 上が左側面から、下が上面から見た図。
 バレル(図中黒)はパイプホルダ(図中灰)に咥えられ、フレーム(図中白)にネジ留めされてます。
 それぞれの部品はそこそこ剛性があるのですが、問題はネジ留めの方法。
  1.ネジは3本のみ、うち後端の一本はキャップ固定用で実質役に立ってない。実質2本で受けているがこの間隔が非常に狭い
  2.ネジはいずれもタッピングで、フレームから受けが立ち上がっている
 確実な締結の基本は、1.広い接触面積 2.高い締め付けトルク ですが、ここは悪い締結の見本みたいな構造ですな。
 この構造では、タッピングでは締め付けトルクに限界がある上、曲げ力を受け付けるにはネジの間隔が狭すぎ、さらにタッピングの受けが歪む事で曲げを許容してしまいます。

 さて。
 PSG-1の首根っこ補強方法として、ネットでは以下に紹介する3方法が見つかります。

 1.パイプホルダを社外品に交換する

 ある意味最もお手軽で確実、ただし一番コストがかかるのがこの方法。軽合金削り出しのパーツでパイプホルダを置き換える方法。
 ただ、誤解しがちなのは、このパーツ自体の剛性は、実はあまり重要ではない事。このパーツの目的は、あくまで「フレーム内の無駄な空間を埋め、タッピングの受けが歪むのを防ぐ」事にあります。軽合金削り出しなのは、どう考えても大量生産するほど数が出るとは思えないパーツですから、一品生産でその都度削り出した方がトータルで低コストだからに他なりません。こんな数の出ない部品、いちいち型作って鋳造してたらそれこそ大赤字(型代と加工代を乗せると多分現状の製品より高価になるでしょう)、それにある程度の精度は要るから結局最後には削りの工程は必要になりますし。
 製品自体は凄く良いと思います。評判も良いですし。ただ、貧乏な七面鳥はこのチョイスは無いな……って事です。

 2.背骨を通す

 ネットでよく見かける自作補強がこれでしょう。G3系の中はレシーバの上段にコッキングレバーが通るチューブがあるので、ここにパイプ材を通して銃全体の剛性を上げるのは最も効果的な方法だと思います。
 ただ、問題もあって、
 1.コッキングハンドルやらボルトやらは非作動となる
 2.実は、PSG-1のコッキングレシーバのチューブはバレル&パイプホルダと直接結合していない。間接的にハンドガード経由で接続されてはいるが……
 七面鳥的に重要なのは1.ですね。骨を一本通す事で劇的に剛性は改善するでしょうが、コッキングレバー&ボルトが非作動になるのはロマン派としてはNGです。
 実用派であれば、背骨&社外品がベストな選択かも知れません。

 3.パテを盛りまくる


 上記1.の本来の目的が、パイプホルダとフレーム間の隙間を埋めて一体化させる事であるなら、パテで埋めたって同じ事だろう、という発想。確かにその通りです。
 なので、七面鳥的にはこの方法でいっちょやってみるか、という腹づもりでいます。
 なお、パテは盛れば良いというものではなく、コンクリと同じで圧縮には強いが引っ張りには弱いので、きちんと圧縮側で使われるところに盛らないと意味が無いです。
 パイプホルダ交換と違って、パイプホルダは純正品を使用し、前半分は原則無加工となりますが、亜鉛合金のダイキャストと思われるこのパイプホルダも、基本的には充分な剛性があると思われます。ただ、締結点が足りない気がするのも事実なので、もう一工夫入れたいところではあります。  

Posted by 二式大型七面鳥 at 21:45Comments(0)PSG-1