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二式大型七面鳥
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2019年03月17日

PSG-1試射結果検証:50m

 さて、50mの実射結果です。
 とりあえず動画とコマ撮り画像を。

 的に着弾したのは2発目のみ、この時だけ明確に着弾音を確認出来ました。
 また、50m時点では、40mよりさらに(見た目で)80cm程度弾着点が下になってます。
 今回、30,40,50mを同条件でビデオ撮りしてるので、ちょっと面白い結果が得られました。
 50m画像に、30m,40m時の着弾タイミングを書き込んでみます。

 30mまでは、18コマ、40mで30コマ、50mで43コマ。
 各差分から、30mまでの平均弾速は50m/s、30~40mで25m/s、40~50mが23m/s。
 これだけで、「弾速が遅いほど弾速減少幅も小さい」事が立証出来されます。
 なお、画像ではほぼ垂直に落下しているように見えますが、50m付近であっても、平均弾速から、これでも1コマあたり0.7m程度水平方向に移動している事になります。また、画像から、1コマあたり垂直方向に5~7cm程度落下してます。ざっくり10%程度の傾斜弾道、と思っていいでしょう。10%勾配と言えば、道路で考えると結構な傾斜です。また、弾道が水平なら、的に対するズレは発射角度だけ考えればは良いのですが、これくらいの傾斜だと、発射角度の変化は同時に射程方向にも影響して、要するに着弾点が上下左右の二次元ではなく、上下左右前後の三次元に変化しますので、そりゃ当たらないわな…… コマ撮りからは、それほど落下速度は変化していないようなので、この時点でも安定して揚力が発生していて、まだ重力加速度に抵抗出来ている模様です。そして、揚力が安定しているという事は、弾速と回転速度が安定している事を意味します。
 ここからも、弾道後半の弾速が遅い段階は、弾速も回転速も変化が小さい事の傍証と言えます。

 さて、こうなると、今後の方針はどうするかですが、前回の通りにとりあえずは初速を回復させる方向で考えたいですね。
 とはいえ、例え初速が95m/sになったとして、要は95→80m/sまで低下する間にどれだけ弾が前進出来るか、という事になるかと思います。要するに、画像の弾道が、初速が上がった分~現状まで落ちる分だけ遠くから始まる事になる訳です。これが、弾速が速いほど抵抗もデカイなら、あっという間に弾速が落ちちゃうことになります。なので、もし90m/sで一コマしか飛べないなら3mしか弾道が前に出ないので、せめて平均90m/sで0.1秒くらいは飛んで欲しいな……そうすればあと10mくらい、強く落下するまでの距離が稼げるでしょう。
 空気抵抗力とか、七面鳥はシキノートさんのサイトを参考にする事が多いのですが、悲しいかな数式が理解出来ない……(T-T)(でも速度が二乗で効いてるのは解ります)

追記:今更ですが、ここで言う弾速は0.2gで計測した数値がベースで、画像は0.28gのものです。計算も平均値だったり端数丸めてたりで本当にざっくりの参考以上のものではありませんのであしからず。

あと、おまけ。
45mの憎いアン畜生(笑)。  

Posted by 二式大型七面鳥 at 10:21Comments(0)PSG-1初速長掛けホップGホップ

2019年03月15日

PSG-1試射結果検証:40m

 30mに続いて40mです。
 30mと比較すると色々分かります。
 とりあえず動画を。

 弾道のわかりやすい4発目のコマ撮り画像です。


 30mまではほぼほぼ直進してましたが、40mでは急激に落下してます。
 コマ撮りで着弾まで丁度30コマ、つまり1秒。従って平均弾速は40m/sで、初速が80m/sとすると、弾速の減少が等加速度運動だと仮定しての単純計算では、40m着弾時に弾速は0m/sになってしまいます。
 実際には50mまでは届いていますので、40m時点では少なくとも弾速は残ってます。そこから考えられるのは、弾速の減少は等加速度ではないと言う事。
 これは物理現象としては当たり前で、抵抗は速度の二乗で効いてくるのが常識ですから、弾速が早い方が抵抗もデカイ、つまり加速度(減速度、と言った方が理解し易いかもですが)が大きいわけで、加速度が弾速に応じて減少する為、加加速度で考える必要がある訳です。

 ざっくりの見た目ですが、初期の弾道の直進延長線上が大体ターゲットに向いているように見えますので、見た目で弾道の上昇限度はターゲット縦寸法の1.5倍≒30cm程度、実際には見た目の他に距離の要素(見た目の角度の要素)があるはずですが、ざっくりで30cm位、と仮置きしておきましょう。
 30mまでのコマ数は前回のコマ撮りから18コマ程度、30mを18/30秒で移動すると平均弾速は50m/s、またこの揚力のまま1秒飛んだと仮定すると高度は+50cm、30m時点での弾速はこの計算では20m/s、20m/sで残り12/30秒を等速移動すると8m、トータル38mで大体計算あいますから、30m~40m地点では弾速は20m/s前後と考えて良いと思います。12/30secで30cm落下していることになるので、1秒では75cm落下する計算になります。
 ここから、HOP回転数はBB弾飛行中に変化しない、と仮定して、
1.50m/s前後の弾速では、現状のHOPで1秒で50cm弾道が上昇する
2.20m/s前後の弾速では、現状のHOPで1秒で75cm弾道が落下する
 もちろん、HOP回転による揚力は、弾速にリニアに比例しますので、こんなざっくり計算は誤差バリバリですが、まあ目安にはなるでしょう。

 この画像から、今後の方針としては、HOPこのままで弾速を0.2g弾で95m/s程度まで確保したい、という方向性でしょうかね……  

Posted by 二式大型七面鳥 at 08:15Comments(0)PSG-1初速長掛けホップGホップ

2019年03月13日

PSG-1試射結果検証:30m

 先日の試射結果を、映像から検証してみます。
 命中率の一覧表はこんな感じです。


 とりあえず動画を。
 一応、一番命中した時の映像です。
 なお、今回は件の「グリポッド」を忘れてきたので(汗)、弾薬箱二つ積み重ねた上にマガジン部載せる形での依託射撃です。
 30mから。

 前回もそうですが、30mの時点で落下が始まってますね……
 既に日記にしましたが、絶好調の時に比べて初速が10m/s程度低い(絶好調なら90m/sを越える)、80m/sそこそこしか出ていないことが分かってます。
 G-HOP谷押し改が効き過ぎで、初速が出てないのではないかと思われます。
 HOP自体はまあまあイイ感じで効いてます。感覚としては、このHOPの効きでもっと初速が出て、同時に着弾点付近での弾速の低下が抑えられれば弾道が低伸するのでしょうが……弾速の低下は物理現象なので、初速と空気抵抗に比例する関数でしかなく、「この方式だから弾速が伸びる!」は基本あり得ません、残念ながら。
 エアソフトガンの威力の規制値が0.989J、これは0.2g弾の場合初速100m/s未満を意味し、あくまで運動エネルギーですからHOPによる回転運動には規制がありません。従って、射程を求めるなら、回転を鬼のように高めれば、それなりに遠くまで届くはずですが、弾道は相当な山なりになるでしょうから、使い勝手から言うとどうだろうね、という事になります。回転によりBB弾後方のカルマン渦が抑制されるなら、それも射程に寄与するのでしょうけれど確証がありません。
 好みにもよるのでしょうけれど、射程と低伸する弾道のバランスは本当に難しいと思います。

 弾道を画像にするとこんな感じ。
 これは30mの初弾。


 これは30mで11発目。


 動画はマシな方ですが、多くの場合で初弾が上に逸れる傾向がありました。画像にして比較するとよくわかります。
 PSG-1は、初弾を手でコッキングせざるを得ないのですが、コッキングの戻し、つまりタペットプレートがBB弾をチャンバに押し込む行程で、バネの力でバシンと戻るか、手作業でゆっくりめに戻るかでチャンバ内のBB弾位置がわずかに前後し、為に、HOPの掛かりが変化するものと推察します。
 あと、やはり銃の精度よりも腕の影響がデカイですね……銃をキチンと垂直にする、引き金を引ききるまで微動させない、一番大事なのは、構える度にわずかに違う肩付けの位置というか程度というか、ポジションの誤差をどう集束させるか。
 このへんは練習しかないですね……とりあえず「命中するまでトリガー引いたまま残心する」を覚えました(笑)。いや、これだとトリガーロック起こさないので一石二鳥なんです(あまり早くトリガー戻すとピストン引ききれずに停まってしまう)。

 40mの結果はまたこの次に。  

Posted by 二式大型七面鳥 at 22:03Comments(2)PSG-1初速長掛けホップGホップ

2018年07月25日

PSG-1ホップ改修作戦-その10- G-HOP改 「谷押し」押しパーツ高精度版試作

 色々準備はしてましたが、とりあえず一個作ってみましたので公開します。まずは仕上がりから。


 それなりに試行錯誤しました。
 まず、サイズですが、予備バレル&チャンバ入手後に再計測し、チャンバ側の幅が約3.8mmである事を確認しました。
 過去の画像でここを4mmとしてますが、もう少し狭い訳ですね。
 それから、材料として二辺が2mmの三角プラ棒を入手。
 これ自体は別にそれほど入手困難なものではありませんが、何しろ束でしか売ってない。
 のですが、秦野の某所でばら売りしていただきました。ラッキー。
 二辺が2mmの直角二等辺三角形ですから、斜辺は約2.8mm、斜辺を底辺とした場合の高さは約1.4mm。
 これを、0.3mm厚のアルミ板に瞬着で固定し、幅を3.8mm、長さを5.3mmになるようにヤスリで仕上げていきました。


 あ、材を複数用意しているのは失敗に備えるのと、成功したとしてPSG-1用とFA-MAS用が必要なため、一つ極端に長いのがあるのは、後日HOP窓を7mmに拡張する予定であるので、それに合わせた長さのものが必要なため。


 とりあえず今日は一つだけ削り出しました。結構気を使うので一日一個にしておきましょう(笑)。サイズもほら、バレル側HOP穴にぴったり。


 これを、なるべく水平になるように小細工してHOPアームに取り付け、HOPパッキンとスリップシートも小細工して確実な二点押しを実現……出来るでしょうか……やってみなければわからない、エアガン大実験!  

Posted by 二式大型七面鳥 at 22:18Comments(0)PSG-1初速長掛けホップGホップ

2018年07月24日

弾道に関する思考実験という名の戯れ言

 仕事が一息つけたので、息抜きの戯れ言にお付き合い戴ければ幸いであります。

 記事としては発表してませんが、以前、初速・落差・HOPなんかの関係を簡単なモデル計算で説明出来ないかとチャレンジした事があります。自分が理解出来ているかを確認するのに、文章化して他人に説明出来るかを試すってのは非常に有効なので。
 目的は、「弾道は、初速と揚力(≒HOP回転)”だけで”説明のつく、原理としては非常に単純な物理現象である」事を明確にしたかったからです。
 その結果をお蔵入りにしたのは、ご想像の通り、あまり良い結果が出なかった(現実に近い結果が出せなかった)からです。

 今回、ちょっとリベンジして、割と納得のいく結果が出たので、公開したいと思います。

 結論から言うと、お蔵入りした検討の失敗理由は、初速やHOPの減衰を等加速度運動だけで説明出来ないかと頑張った為。
 今回割と上手くいったのは、従前の等加速度の部分を加加速度の計算で置き換えた為でした。

 まず。
 物事を単純にするため、初速の減衰は無いものとします。その状態で、まず、HOP無しの弾道を計算してみます。初速は、計算しやすいので90m/sとします。
 この条件で、10m進む毎の狙点に対する弾道の落差を計算してみます。
※あくまで10m毎です、0.1sec毎とかではありませんので注意。




 この場合、弾道は重力加速度の影響のみを受けますので、計算は非常に簡単です。また、ガリレオの実験を繙くまでもなく、重力加速度に対し物体の質量は影響しませんから、BB弾の重量はパラメータに含みません。
 重力加速度は、その名の通り加速度ですから、時間の影響が二乗で効いてきまして、弾道も発射後に文字通り加速度的に落下していきます。
 ここが重要で、HOP無しであっても、20~30m位までは逆にそんなに弾道が落ちません。というか、落ちたように見えません。二乗で効く時間の影響が、時間そのものが小さい為に、より小さくなっているわけです。特に射点からの見え方としては「ある点(ある時間経過後)から急激に落ちる(時間の影響がでかくなる)」ように見える原因がこれ、と理解出来ます。実際問題として、現実世界ではちょうどその辺から弾速の低下が目立つようになる事、遠近感の影響で遠くなるに従って弾の距離方向の見かけの移動量が小さく感じ、垂直方向の動きが相対的に目立つ事も重なって、余計にそう見えるものと七面鳥は理解してます。

 さて、ここでHOPによる揚力を付け加えてみます。揚力は弾丸の重量が影響しますが、面倒なので無視します(笑)。ただし、揚力が減衰しないと、いつまでも上昇する弾道になってしまいますので、とりあえず一定の割合でHOP回転=揚力が減衰すると仮定は導入します。
 ここでは、初期値としてHOPによる揚力を1.5G(14.7m/s2)、減衰を10m飛行する毎に0.2Gと仮定します。つまり初期値で重力加速度に対し0.5Gの揚力を持っている事になります。
 ……この、「揚力が減衰する」をどう計算で表現するかがキモで、前回はこれが上手くいかなくて頓挫したわけです。下向きに働く重力加速度と、上向きの揚力との間で単純な引き算で計算しようとして大失敗だったわけで、よくよく考えるに、要するにトータルでの加速度が上向き0.5Gから下向き1Gに、0.2G/10mというレートで変化するのだと。つまり、加速度の変化率、加加速度の考え方を持ち込まないとダメだったんだと気付きました。
 加速度は速度の微分、加加速度は加速度の微分、これを元に式を立てて変位を計算した結果がこちら。




 ……計算間違ってないだろうな……もし間違いがありましたら、こっそりご指摘いただきたく。
 それはともかく、えいやで各パラメータを決めた割には、割とそれらしい曲線を描いてると思います。
 このグラフのキモも、最初のうちは変位量が小さい事です。加速度ですから、時間が二乗(加加速度に至っては三乗)で効いてくるので、最初は小さく、そのうちドンドン変位が大きくなります。ただし、この場合はその加速度自体が時系列的に小さくなる(重力加速度に近づいていく)ので、40~50mあたりで最も浮いた後、今度は一気に落ちていきます。
 ついでに言うと、見た目的には、上がりはじめと落ち始めが奥の方なので、遠近感で余計に変化が小さく見えるでしょう。

 この計算は、①弾速が落ちない ②Hopが一定で減衰 というモデル条件下での計算ですが、見た目の動きは現実に割とあってると思います。
 なので、七面鳥的には、これで、「弾道は初速とHOP回転数のみで説明可能」という仮説は証明出来たと考えてます。

 現実には、弾速は空気抵抗により減速をしますが、これは計算式がありますし、HOP回転の減衰も計算可能のようです。初期のHOP回転数だけは高速度カメラか何かで実測するしか手がありませんが、これも実際に試した先達が居る事が解ってます。また、横風の影響も、同様に加加速度で解決出来ます(最初は横風風速がまるごと横加速度になり、弾の横移動=風速になるまで加速度が減り続ける)。

 これで、初速とHOP回転が得られるなら加速手段とHOP形式は何でも良い、つまり「流速じゃないとダメ」とか「加速シリンダーじゃないとダメ」なんてことはない、加速自体がゆるやかでも、ガスでも、極論するなら後ろから棒で押しても(既にエアガンではないですが)、必要な初速が得られるなら何だって違いは無い、HOPだって必要な回転数が得られるなら躓こうが固定だろうがイモネジだろうが何だっていい(弾道の安定性の問題はここではガン無視です)って事です。
#流速チューン自体を否定するものではありません。強HOPと初速を両立する手段(二次的に爆裂発射音も)として有効な手段と認識してます。加速シリンダーについても同様です。

 また、巷では「射程70m」というのが大射程銃の一つの基準となっているようですが、確かに70mに届かせること自体は可能とも思えます※。ただし、グラフを見る限り「低伸する弾道」のままでは不可能のようですが……
 大射程(70m超?)を優先して難しい不規則な距離と上下の狙点補正するか、低伸性と狙点補正の簡単さを優先して射程はそこそこ(50m弱?)で諦めるか……難しい所というか好みの問題でしょうか……低伸弾道設定のままで、仰角取ったらどこまで狙えるか(スコープ下端に標的を収めた状態で当たる最大距離)も試してみたいところではありますね。

※空気抵抗による弾速の減衰をシミュレートするなら、HOP到達最高高度はもっと高く、最高高度到達位置はもっと奥になると思われます(でないと減速後の急落の辻褄を合わせられない)。つまりもう少しHOPのキツい弾道になるわけですね。  続きを読む

Posted by 二式大型七面鳥 at 21:34Comments(0)初速長掛けホップGホップ

2018年06月28日

FA-MASホップ改修作戦-Gホップ試射結果2

 FA-MASです……前回の結果を基に、HOPを強くしたら弾が飛ばなくなったとです……

 というわけで。
 PSG-1の調整と同時に、FA-MASも調整しよう……と思ったのですが。
 初っぱなからつまづきました。もう明確にHOPがかかりすぎの症状ですね。
 一応、初速も測ってみましたが……


 本来この銃は、85m/s程度は出るのはずです。
 数字がキチンと揃ってるのは流石G-HOPといったところですが……
 良かれと思って押しパーツを厚めにしたのが裏目に出た事間違いなし。ああ、また分解せねば……
 もう、次に分解する時は覚悟決めて、自作FETまわりの配線の整理もしましょう。  

Posted by 二式大型七面鳥 at 21:04Comments(0)初速長掛けホップGホップ

2018年06月26日

20180627 PSG-1ホップ改修作戦-その9- G-HOP改 「谷押し」改修結果。

 その8で日記に書いた「谷押しパーツ(今命名し

ました)」の効果を、みん森さんで試してきました。
 まずは動画をご覧下さい。弾は0.28gのギャロップのバイオ弾です。

 念願であった「30mでショートマグ15発全弾命中」を実現出来ました!
 いや、実際の話、この動画はチャンピオンデータです。が、これを含めてビデオに撮った8回の結果を以下に示します。


 そこそこ良い集弾してると思いますが如何でしょう。外しても、看板の柱に当たってる=左右はブレてない、というのが七面鳥的にはツボでした。全体に、過去最高の集弾性能になったと思ってます。

 次に、40m試射の結果動画を。

 15発中8発、命中音が聞き取れます。外れ弾も突拍子もない方向、という訳ではないように見えます。

 続いて50m改め、多分45mあたりのファティーグ。40mより遠くにあるけど、50mよりは近いようですが、正確な距離は分からないのでとりあえず45mだと仮定します。

 15発中5発は、メットに命中してはじけているのを確認出来ます。
 30mと40mの看板は縦横20cm、これは若干幅広いですが大体人の顔と思っていい大きさです。メットは……いうまでもありませんよね。
 狙点は、40mゼロイン、30mは中心の3Mil下(大体数字の下端)、45mはメット中心から3Mil上です。つまり、その6で目標とした「スコープの上下4Mil以内で30~50mをまかなう」も一応実現出来たと言って良いでしょう。ちなみに、エレベーションは前回その6時点と変えてません。HOP調整は2.5ノッチ、ここでいうノッチはホップダイヤル円周上の8個ある突起の事です。その6時点でのHOPは全体の3/4ですから、押しパーツの高さが増えてる分かなり軽めになっている事が分かります。

 この最適ホップ状態での初速計測結果です。


 前回のG-HOPのみ状態に比べて、集弾性と射程が若干向上しただけでなく、
・初速が向上している
・初速バラツキの偏差が減少している
事が分かります。
 これはもう、ただ真っ平らな押しパーツで押すよりも、谷押しパーツで押す方が効率が良い-多分、頂点からぐっと押すより二点で軽く押す方が抜弾抵抗が若干小さく、なのにHOP回転は若干強く、回転方向もチャンバ内位置も安定性が高まった-事を示しているとしか考えられません。

 G-HOP谷押し改修が、全てが良い事づくめの成功を収めた事で、改修の方向性と理屈が間違っていなかった事が証明されたと、七面鳥は考えてます。
 これを持って、PSG-1ホップ回収作戦の第一段階を終了とします。とりあえず、この状態なら、実戦投入するに足る性能であると言って良いでしょう。

 とはいえ、まだ集弾性を詰める余地はあると感じてます。
 今後の方向性としては、
・谷押しパーツの工作精度向上
・G-HOPスピンシート構造の改良
 の二点を考えてます。
 工作精度向上というのは、実は今回の谷押しパーツ、幅方向に余裕を見て作ったので、幅がわずかにHOP窓溝より小さくなってます。


 幅はノギス手計測で3.9mm、溝に対し0.1~0.2ほどのクリアランスというかガタがある事になります。0.1mmといえど、長さ5mmのパーツから見れば2%に匹敵し、前後が逆方向に向いたとすると実にバレル軸に対し4%もの傾斜を持つ事になります。これは、ガタを詰めざるを得ません。また、谷の精度自体にもまだまだ不満があります。もう少し何度かチャレンジして手が仕事を覚えてくれば、もう少し精度の良い部品が作れるはずです。下図をご覧下さい。


 一番上が現状の模式形状、わずかに幅が狭いですが、本来の理想はその下の形状。ただ、これを削り出しだけで作るのはかなり困難なので、0.5mmのプラ板に1mm角プラ棒を4本並べ、うち中央2本をオミットし、左右2本を削る方が精度出るのではと考えたのが下二つ。ガッツリ三角に削るより、一番下のように最低限の削りで済ませるのが一番精度が出せるかも知れません。

 スピンシートの改良は、下図をご覧下さい。


 ガンジニアさんのG-HOPは、スピンシートとバレルの間に高さ調整のために一枚、チャンバーゴムを挟んでいます。これを、ほんのわずかにチャンバー側にハミ出させる事で、より広い幅で確実にBB弾を二点保持しようという考え方です。上図左のように谷押しで押す予定ですが、スピンシート二点支えが上手く機能するなら、上図右のようにフラット押しでも良いのかもしれません。また、その場合は押し部分をゴムにすれば窓幅の問題もクリア出来るでしょう。

 とりあえず、PSG-1はこの先はちまちま時間を掛けてじっくり取り組んでみるつもりです。出来れば今のバレル廻りはそのままキープして、精度向上用にバレルとチャンバがもう一セット欲しいですね。

 ……あとはFA-MASか……FA-MASなぁ……  続きを読む

Posted by 二式大型七面鳥 at 21:22Comments(0)PSG-1初速長掛けホップGホップ

2018年06月18日

PSG-1ホップ改修作戦-その8-Gホップと押しパーツに関する(勝手な)考察

 前々回の日記で備忘録的にマルイ純正ホップ窓の寸法を記録した時点で気付いていた事なのですが。
 いや、気付いていたといえばもちろんそれ以前から気付いていましたが。
 マルイ純正の場合、ホップ部分の断面形状はおおよそこんな感じになります(押しアーム形状と、押しゴム等の位置は推定)。


 これ、量産製品としては非常によく考えられた構造だと思います。押しゴムがバレルのホップ窓より幅が大きくても、押しゴムが変形する事でホップ中央部はキチンと押し出されます。また、製品の製造誤差もゴムの変形で吸収出来ます。

 これに対し、先日作ったGホップ&旧押しパーツの作りはこうなります。


 これだと、純正に比べて押しの力というか変形量は稼ぎづらいのが一目瞭然です。だからといって押しパーツを厚くしても、押しパーツの方がホップ窓より幅が広いため、有効にスピンシートを押し切れない事が想像されます。

 そこで、今回作った押しパーツの場合。


 実は、当初予定としては4mm幅のプラ板に1mm角の三角断面プラ棒を2本接着して押しパーツを作る想定でしたが、プラ棒わざわざ買ってたら市販の押しパーツ買ってもあまり金額的には変わらなくなってくるし、買いに行く手間or通販のタイムラグが待ちきれなかったので、手元の適当なプラ板をヤスリで削って同様形状を作った訳です。
 目的は、押しの頂点がホップ窓より内側に入る事。これだと、平たい旧型押しパーツより間違いなく効率よくスピンシートを押せる「はず」です。また、山型形状の為、BB弾を抑える二点間距離も可能な限り離せる「はず」です。ゴムを二枚介しちゃうのでどれくらいの効果があるかは分かりませんが、旧型より明らかにマシ……だといいなぁ。

 しばらくは雨模様が続くため、試射は当面出来ませんが(ポストホビーさんのレンジが比較的近所ですが、8Mではホップの効果が分からないのでこの場合意味無いですよね)、早く試してみたいなぁ……  

Posted by 二式大型七面鳥 at 23:37Comments(0)装備PSG-1初速

2018年06月17日

PSG-1ホップ改修作戦-その7-押しゴム パーツ修正

 いや、既に押し「ゴム」じゃなくなってますが。

 土曜のみん森参戦が流れたので、勢いで押しゴムを改修してみました。
 結論的なのから説明してしまうと、次の写真の、中央にあるのが先日こさえた押しゴム……ゴムじゃないので「押しパーツ」としましょう、その下のが今回作った新しい押しパーツです。ついでに、左にあるのは純正押しゴムの代わりにする用に調達したゴムチューブで、実は網戸の網押さえ用ゴム3.5Φです。


 で、押しパーツの何が違うかというと、旧はただのプラの平板、新はスピンシート(BB弾にホップアップ回転を与える接触ゴム部分の事)側に銃身軸方向に平行な山谷を刻んだ事です。
 狙いは、BB弾に対し、押しパーツの山二点とバレル下端一点の三点で抑える事でチャンバ内の位置の安定性を高める事。
 LayLaxの「HOPテンショナーブリッジタイプ」という製品がありますがこれと狙いは同じです。というか構造的には全く同じ、違いはあちらはキチンと金型を使ったゴム製品、こちらは適当なプラ板を使ったヤスリ加工品、と言う事でしょうか。
 「電気くらげ」なんかも狙い自体はほぼ同様だと思いますが、チャンバ内でのBB弾の保持を三点化する事で保持位置のバラツキを押さえようという理屈ですね。

 実際の加工ですが、手元にあった適当なプラ板(100均の小物入れの仕切り、厚さ約1mm)を二枚重ねて瞬着で接着、これを四角断面の棒ヤスリでひたすらヤスって溝を掘り、これを基準に幅4mm、長さ5mmの押しパーツを切り出すという、書いてしまえば単純な作業です。
 ですが、何しろ相手が小さいので、2~3ストローク削っては様子を見、また2~3ストローク削っては様子を見の繰り返し。納得いく形状まで3個ダメにしてます。大きめ、長めに切り出してからヤスリで調整していくのが一番良かったです。
 このままではちょっと厚みもありすぎると思われるので、裏面をフラットにヤスって、厚みを約1.5mm程にまでしました。これは、前回の押しパーツ(赤い部分は同じプラ材)がそのままではホップが足りなかったので、もう少し厚めにした方が良いだろうけど、二倍はないだろうというアバウトな判断です。

 仕上がりの形状がこんな感じ。


 上から、全体形状、銃口側予定、チャンバ側予定。加工精度の低い方をチャンバ側に持ってくる事にしました。これは、加工精度の低い方が全体に谷が広いのと山が低いためです。山の頂点距離は可能な限り修正してます(そのせいで山が低くなった)。

 これを、前述の網戸ゴムを半分より少し薄めに切ったゴムを介してアームで押すように設置します。


 実際のホップ状態の比較写真がこちら。


 左が旧押しパーツ、右が新押しパーツで、左は前回試射時のホップ設定で、バレル取り出し時に確認したところ3/4程ホップダイヤルを締め込んでました。右は0ホップです。写真の設定を間違えているので余り比較にならないのですが、略同等の突出になっている、と見て良いかと思います。

 とりあえずこの状態で組み直して、弾詰まりなく撃てる事は確認しました。
 二山の押しパーツがどれほど効果あるのか全く未知数ですが(押しパーツと弾の間に0.5mm強のゴムが二枚あるし、スピンシート自体の取り付け誤差もあるし、これら誤差がどこまで積み重なるか、あるいは丸め込まれるか未知数)、早く試射して確認してみたいです。  

Posted by 二式大型七面鳥 at 22:47Comments(0)装備その他よしなしごとPSG-1初速

2018年06月14日

マルイ純正バレル ホップ穴 寸法

 備忘録です。
 ネットで軽くググっても、表記に関する寸法が出てこないので、先日PSG-1のを測った数字を上げておきます。


 手計測なので測定誤差あると思います。
 マルイ自身の切削の寸法精度も極端に高いって程でもないみたいです。  

Posted by 二式大型七面鳥 at 20:07Comments(0)装備PSG-1初速