2018年08月26日
PSG-1ホップ改修作戦-その11- G-HOP改2 失敗の記録
七面鳥の職場では、と言うか恐らく製造業関係者の間では、いや恐らくはもっと広い業種で「お前が今思いついた「良いアイデア」は、ほとんどの場合、過去に誰かが思いついたアイデアである。それが実用化されていないのは、お前がまだ気付いていない致命的な欠陥(コストアップ含む)があるからだ」という暗黙の了解があります。
今回、久しぶりに七面鳥は、PSG-1の予備バレルを用いて、以前から考えていたG-HOPの改良案を試してみました。
その結果は、まあ惨憺たるものでした。
この記事は、その失敗の記録になります。
成功は割と皆記録を残します。
でも、実は重要なのは失敗の記録の方で、しかしながらそれは割と皆残してくれません。
ので、自戒を込めて記事にしておきます。
なお、データが無いのは、「データを取るまでも無く悪い結果だったから」であります。
前回までの「G-HOP谷押し」のキモは、BB弾を上側二点で支えて左右方向のブレを抑える事でした。
今回試したのは、この考え方を発展させ、押しパーツではなくホップのスピンシート自体で二点押さえをしようという物です。
図を見ていただいた方がわかりやすいでしょう。
スピンシートに下駄を履かせる為のスペーサをわざとバレル内に少しハミ出させ、これを左右方向の押さえとしよう、という発想です。
実際にこれに近いパーツは市販されてます(うましか等)から、理屈は間違っていないのだろうと思います。
結果が出なかったのは、
1.工作精度
2.押しの位置等の調整
3.スピンシートの材質
の三点がメインの要因として考えられます。
下から行くと、3.のスピンシートの材質は、CNRゴムという、ニトリルとネオプレンの両方の特性を持つ材質の0.5mmシートを使いました。これがスピンシートとして合っていたかどうかは正直分かりません。耐候性、耐久性、耐油性等で選択してます。オリジナルと同じ材質が入手出来ればそれに越した事はないのですが、マルイに問い合わせても教えてもらえませんでした。
2.の位置調整ですが、これはもう試行錯誤して調整するべき項目で、素人が片手間ではとてもやってられません(自宅に50m級のレンジがあって、毎日試作しては撃ってが出来るなら話は別ですが)。
1.の工作精度は、「良い工作は良い治具から」なので、曲がりなりにも治具を用意して可能な限り精度を詰めたつもりでしたが……
結果として、先日の最高成績を超えるどころか、過去最低の集弾率でした。
具体的には、30mで左右ブレが目測で±30cm程度、ホップの掛かりも安定せず上下も同程度にばらつきました。
試射の結果からすると、
・左右へのブレ=回転軸のブレ=位置と工作精度の問題
・ホップの強さのバラツキ=位置と工作精度と材質のいずれかあるいは複合によるもの
と考えられます。
もしかすると、先日作った高精度版の押しパーツが相性悪かった可能性もあります。
一度に色々試すとこのように原因究明が困難になるのですが、とりあえず、今回から以下の結論を得ました。
「ゲタはみ出しは工作が相当シビアなのでやらない方が良い」
また、今回は高精度版押しパーツが従来より高さがある事も有り、ゼロホップ状態でも十分なホップの効きが得られた(@0.28g弾)事から、
「屋内での0.2g弾と、屋外での0.25or0.28g弾を使い分ける必要のあるFA-MASには厚みのある押しパーツは不向き」
であるとも言えます。
以上から、まず、
・FA-MASはBB弾重量に対する調整幅と安定性重視でオリジナルのG-HOPで再調整する
事とし、PSG-1は、
・「ゲタはみ出し」よりも工作精度要求が低く、既に他の方によって結果の出ている「7mmロングホップ」を試す
事とします。
※PSG-1は初速が早すぎて屋内(この場合0.2g90m/s縛り)では使えないので、屋外0.28g弾だけ考えれば良い。
7mmロングホップを試す為には、バレルのHOP穴を拡張する必要があり、今度こそ後戻りできなくなりますが、ここで、バレルが二本ある(現状で精度の良い方をそのままにしておける)事が非常に心理的に効いてきます。
7mmロングホップはゆっくりやるとして、FA-MASの改修は涼しくなったら実戦投入出来るようなペースで進めるよう努力しましょう。
今回、久しぶりに七面鳥は、PSG-1の予備バレルを用いて、以前から考えていたG-HOPの改良案を試してみました。
その結果は、まあ惨憺たるものでした。
この記事は、その失敗の記録になります。
成功は割と皆記録を残します。
でも、実は重要なのは失敗の記録の方で、しかしながらそれは割と皆残してくれません。
ので、自戒を込めて記事にしておきます。
なお、データが無いのは、「データを取るまでも無く悪い結果だったから」であります。
前回までの「G-HOP谷押し」のキモは、BB弾を上側二点で支えて左右方向のブレを抑える事でした。
今回試したのは、この考え方を発展させ、押しパーツではなくホップのスピンシート自体で二点押さえをしようという物です。
図を見ていただいた方がわかりやすいでしょう。
スピンシートに下駄を履かせる為のスペーサをわざとバレル内に少しハミ出させ、これを左右方向の押さえとしよう、という発想です。
実際にこれに近いパーツは市販されてます(うましか等)から、理屈は間違っていないのだろうと思います。
結果が出なかったのは、
1.工作精度
2.押しの位置等の調整
3.スピンシートの材質
の三点がメインの要因として考えられます。
下から行くと、3.のスピンシートの材質は、CNRゴムという、ニトリルとネオプレンの両方の特性を持つ材質の0.5mmシートを使いました。これがスピンシートとして合っていたかどうかは正直分かりません。耐候性、耐久性、耐油性等で選択してます。オリジナルと同じ材質が入手出来ればそれに越した事はないのですが、マルイに問い合わせても教えてもらえませんでした。
2.の位置調整ですが、これはもう試行錯誤して調整するべき項目で、素人が片手間ではとてもやってられません(自宅に50m級のレンジがあって、毎日試作しては撃ってが出来るなら話は別ですが)。
1.の工作精度は、「良い工作は良い治具から」なので、曲がりなりにも治具を用意して可能な限り精度を詰めたつもりでしたが……
結果として、先日の最高成績を超えるどころか、過去最低の集弾率でした。
具体的には、30mで左右ブレが目測で±30cm程度、ホップの掛かりも安定せず上下も同程度にばらつきました。
試射の結果からすると、
・左右へのブレ=回転軸のブレ=位置と工作精度の問題
・ホップの強さのバラツキ=位置と工作精度と材質のいずれかあるいは複合によるもの
と考えられます。
もしかすると、先日作った高精度版の押しパーツが相性悪かった可能性もあります。
一度に色々試すとこのように原因究明が困難になるのですが、とりあえず、今回から以下の結論を得ました。
「ゲタはみ出しは工作が相当シビアなのでやらない方が良い」
また、今回は高精度版押しパーツが従来より高さがある事も有り、ゼロホップ状態でも十分なホップの効きが得られた(@0.28g弾)事から、
「屋内での0.2g弾と、屋外での0.25or0.28g弾を使い分ける必要のあるFA-MASには厚みのある押しパーツは不向き」
であるとも言えます。
以上から、まず、
・FA-MASはBB弾重量に対する調整幅と安定性重視でオリジナルのG-HOPで再調整する
事とし、PSG-1は、
・「ゲタはみ出し」よりも工作精度要求が低く、既に他の方によって結果の出ている「7mmロングホップ」を試す
事とします。
※PSG-1は初速が早すぎて屋内(この場合0.2g90m/s縛り)では使えないので、屋外0.28g弾だけ考えれば良い。
7mmロングホップを試す為には、バレルのHOP穴を拡張する必要があり、今度こそ後戻りできなくなりますが、ここで、バレルが二本ある(現状で精度の良い方をそのままにしておける)事が非常に心理的に効いてきます。
7mmロングホップはゆっくりやるとして、FA-MASの改修は涼しくなったら実戦投入出来るようなペースで進めるよう努力しましょう。